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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻5号

1985年05月発行

文献概要

原著

悪性黒色腫—スタンプ螢光法・病巣中5-S-cysteinyldopa測定による迅速診断法並びにEumelanin・Pheomelanin含有量について

著者: 森嶋隆文1 兼松秀一1 深田栄俊1 長島典安1 花輪滋1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.395 - P.399

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 右踵部に原発し,短期間に大腿部〜腹部の皮下脂肪組織内に播種状に小転移巣をみた結節性悪性黒色腫の81歳,男子例を報告した.自験例で知りえた興味ある所見は以下の如くである.1)病巣割面からのスタンプ螢光法がmelanoticの黒色腫例でも迅速診断法として有用であること,2)尿中5-S-cystcinyldopaの測定が病期や予後の判断に有力な情報をもたらしてくれること,3)病巣中5-S-cysteinyldopa測定による黒色腫の生化学的診断が可能であること,4)日本人の黒色腫病巣内にeumelaninとpheomelaninとが形成されていることなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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