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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻7号

1985年07月発行

文献概要

原著

アポクリン汗嚢腫の1例

著者: 山本百合子1 松井新2 下田祥由1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学皮膚科教室 2聖マリアンナ医科大学東横病院皮膚科

ページ範囲:P.595 - P.600

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 53歳女の左眉毛部直上に約5年前より小結節が生じ,徐々に増大してきて13×18mmの皮膚色の小結節となった.光顕で,真皮中層から下層にかけて数個の嚢腫あり,典型的なapocrine cystadenomaと思われた.腫瘍の一部はPAS反応陽性で,ジアスターゼに消化された.電顕では,小さな微絨毛をもつ細胞,ごく少数ではあるが分泌顆粒をもつ細胞がみられ,細胞間嵌合および細胞内分泌細管がみられた.筋上皮細胞は認められなかった.これらの所見からeccrineの導管あるいは屈曲部からの起源が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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