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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

原著

骨病変を伴ったPseudo-Kaposi Sarcoma

著者: 稲垣安紀1 幸田衞1 武井洋二1 難波泰樹2 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科教室 2川崎医科大学整形外科教室

ページ範囲:P.659 - P.662

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 14歳,女性.右足背に外傷を受けた後発症したpseudo-Kaposi sarcomaの1例を報告した.右下肢の軽度の発達障害を認め,右足背に腫脹,静脈の拡張,青褐色色素沈着と皮下に小指頭大までの有痛性の結節の集籏がみられた.また,右下腿中部も腫脹しており,皮膚の色素沈着を伴う,圧痛のある手拳大で境界不明瞭な皮下腫瘤を認めた.骨X線上,右腓骨の膨化と右第Ⅱ〜Ⅴ中足骨の萎縮等の著明な骨病変を認め,病変部の血管造影で動静脈奇形が確認された.組織学的には両部とも同様の所見で,大小の血管の増生や血管の海綿状構造がみられ,血管内皮細胞の腫大や赤血球血管外漏出,ヘモジデリン沈着も認めた.しかし,いずれの部にも悪性像は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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