icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻9号

1985年09月発行

文献概要

原著

Rudimentary Polydactylyの1例

著者: 渡辺富美子1 岩津都希雄1 小林まさ子2 保坂瑛一3

所属機関: 1成田赤十字病院皮膚科 2千葉大学医学部皮膚科教室 3国立佐倉病院整形外科

ページ範囲:P.763 - P.766

文献購入ページに移動
 1歳6カ月,男児.生来存在していた右第5指基部尺側の2.5×2×2mmの小結節を摘出した.病理組織学的に真皮乳頭層に多数のMeissner小体が存在し,真皮には多数の血管と多数の神経束を認め,rudimentary polydactylyと診断した.母親の左第5指基部尺側に3×2×0.5mm赤褐色の小結節を認め,少なくとも小学生の頃には存在していたという.患児は一卵性双生児の第1子で,第2子には両側第5指に多指症があった.興味ある家族歴を有していたので,ここに報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?