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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻9号

1985年09月発行

文献概要

原著

限界線照射による放射線潰瘍の1例

著者: 佐藤俊次1 志水達也1 関根るみ子1 早稲田豊美1 藤田恵一1

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科形成外科教室

ページ範囲:P.767 - P.769

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 約20年前に両手爪白癬に対して,1回約200Rの限界線を総量2,000R照射後,爪白癬は軽快した.その後は特に異常なく経過していたが,20年後に外傷等の誘因なく右手第2指背側にびらんが出現,さらに潰瘍へと進行し難治性を示したため,腹部有茎皮弁移植にて治癒せしめた.病理組織学的所見より,これは慢性放射線皮膚炎および潰瘍と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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