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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻1号

1986年01月発行

文献概要

原著

Relapsing Polychondritisの1例

著者: 大郷典子1 土井顕1 宗義朗1 段野貴一郎2

所属機関: 1神戸市立中央市民病院皮膚科 2京都大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.63 - P.66

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 41歳男性の,上強膜炎から始まり,関節炎,耳介軟骨炎,さらに感音性難聴を呈した典型的なrelapsing polychondritisの1例を経験した.β-methasoneにて軽快するも漸減と共に再燃を繰り返した.本邦では自験例を含め57例の報告をみる.初発症状としては呼吸困難,咳嗽などの呼吸器系症状が最も多く,次いで耳介の発赤・腫脹・疼痛があげられ,好発部位は耳介軟骨,鼻軟骨,気管,喉頭,眼の順であった.また,皮疹を伴うことは少なく,滲出性紅斑,持久性隆起性糸紅斑,scleredema adultorumを伴った各1例をみるにすぎない.病因に関し,螢光抗体法にて血中に抗軟骨抗体が証明された例も散見された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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