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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻1号

1986年01月発行

文献概要

原著

Cutaneous Fibrous Histiocytoma—電顕的に馬蹄型および棒状胞体内構造物がみられた1例

著者: 木内一佳志1 三橋善比古1 橋本功1 真家興隆2

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2秋田大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.83 - P.87

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 60歳,女性の背部皮膚に生じたfibrous histiocytomaの1例を報告した.光顕的に腫瘍細胞はほぼhistiocytic cellのみからなり,異型性,多型性に乏しく,特定の配列は示さなかった.電顕的には,腫瘍細胞の胞体内に幅80〜150nmの馬蹄型および棒状構造物がみられた.この構造物はnodular cutancous reactive histiocytosis, papular histiocytomaおよびmulticentric reticulohistiocytosisにおいてみられており,皮膚組織球増殖症の電顕的マーカーの1つと考えられるが,疾患特異性は低いものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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