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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

Intravascular Papillary Endothelial Hyperplasiaの3例

著者: 原田晋1 山村惠造1 船坂陽子1 赤崎良太1 村田洋三1 熊野公子1 谷昌寛1

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.875 - P.880

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 Intravascular papillary endothelial hyperplasia (IPEH)の3例を報告した.症例1および症例2は各々41歳,22歳の女性の手指に単発性の結節として生じ,病理組織学的には血管腔内に内皮細胞で被われた乳頭状構造を認め,Hashimotoらのいうpure formのIPEHと診断した.症例3は31歳の女性の左耳前部に生下時より存在した地図状の紅斑についてserial resectionを施行し,その際の組織所見で,標本内の1カ所に内皮細胞の著明な乳頭状の増殖を認めたものであり,portwine stainとarteriovenous malforma—tionに合併したmixed formのIPEHと診断した.また,症例1および症例2では第8因子関連抗原につきPAP法で検索したところ,乳頭状構造を被う内皮細胞細胞質内に陽性所見を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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