icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

血液透析患者にみられたPerforating Disorder(Acquired Perforating Disease)の2例

著者: 米田耕造1 尾崎元昭1 岡本祐之2

所属機関: 1県立尼崎病院皮膚科 2京都大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.881 - P.885

文献購入ページに移動
 糖尿病性腎症による慢性腎不全により,血液透析を施行中に発症したperforating disorderの2例を報告するとともに,perforating disorderと血液透析との関連性につき文献的考察を加えた.症例1:67歳,男.血液透析開始後約2年経過して背部に角化性丘疹を生じた.組織像はreactive perforating collagenosisに合致した.症例2:53歳,男.血液透析開始後約2年経過して膝蓋部および背部に角化性丘疹を生じた.組織像はKyrle病に酷似した.以上2例は,近年報告が散見される血液透析患者にみられたperforating disorderに合致すると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?