icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

Reticular Erythematous Mucinosisの1例

著者: 河野正恒1 原田晴美1 川田陽弘1 高田善雄1

所属機関: 1聖路加国際病院皮膚科

ページ範囲:P.887 - P.890

文献購入ページに移動
 61歳,男性の前胸部,背部の中央部ならびに耳前部に米粒大から小豆大の淡い紅斑が多発してみられ,互いに部分的に融合し,粗い網目を呈する.組織学的に真皮上層に血管周囲性のリンパ球を主体とした細胞浸潤がみられ,脂線,毛嚢周囲にもわずかに認める.また主として真皮上層は浮腫性で,膠原線維間に糸状の好塩基性物質がみられ,これはアルシャン・ブルー染色にて陽性を示し,牛睾丸ビアルロニダーゼにて完全に消化された.患者は日光浴後間もなく皮疹に気付いており,その後約2カ月で当科を受診した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?