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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

先天性血管拡張性大理石様皮斑,扁平母斑にモヤモヤ病をみた1例

著者: 工藤隆弘1 北畠雅人1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.905 - P.909

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 Cutis marmorata telangiectatica congenita(以下,CMTCと略す)は生下時よりみられる大理石紋様皮斑,毛細血管拡張を主徴とする疾患である.今回,CMTCに広範囲に亘る淡褐色色素斑を伴う1例を経験した.2歳,男児.家族に同症はない.正常分娩.生下時より顔面・躯幹・四肢に網状紫紅色斑と,境界鮮明な地図状淡褐色色素斑を認め,現在まで大きさ,色調に変化はない.生後4〜5カ月頃,痙攣発作が出現しモヤモヤ病と診断された.過去に国内外で報告されたCMTC114例において,広範囲の淡褐色色素斑またはモヤモヤ病の合併をみた例はないが,報告例は中胚葉系および神経外胚葉系に形成異常のみられる一種の母斑症である可能性が考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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