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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

原著

Tac抗原陽性の浸潤細胞を示した成人T細胞白血病の1例

著者: 花田順子1 相場節也1 田上八朗1 福原修2

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室 2東北大学医学部第2内科教室

ページ範囲:P.943 - P.946

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 73歳,女性.悪性リンパ腫の診断で化学療法施行中,躯幹に紅色皮疹が出現してきた.皮疹部の免疫酵素抗体法で,浸潤リンパ球は,Leu 1+,Leu 2a-,Leu 3a+,Tac抗原陽性であった.そこで成人T細胞白血病(ATL)を疑い検索したところ,ATLA抗体80倍,高Ca血症,末梢血の深い切れ込みのある核を有する腫瘍細胞の存在などATLの特徴的所見を認めた.本症はTac抗体を用いた酵素抗体法が,ATLの皮膚浸潤の診断に有用であることを示唆するものと考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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