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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻11号

1986年11月発行

文献概要

原著

遮光化粧料と紫外線防御(IV)

著者: 川田暁1 佐藤吉昭1 車地祐子1 折田正人1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.989 - P.993

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 アメリカの代表的なサンスクリーン剤,PreSun 15("Creamy")(Westwood Pharmaceut. Inc.,U. S. A.)(以下PreSunと略)について,健康人男女10名を対象に室内および屋外実験によって,その紫外線防御効果を検討した.被験試料はすべて塗布量2μl/cm2で実験を行った.まずsandwich法で波長別透過率を測定し,その実用性を確認した.室内実験では,デルマレイM-DMR-1型のSEランプに対するSPFを検討したところ,SPFは8から20で平均は12.5であった.また,真夏の伊豆下田白浜海岸で測定した自然光に対するSPFは5.7以上であった.以上よりPreSunはUVB域に極めて有効で,実用性も優れていることが分かった.したがって.このサンスクリーン剤は光線過敏症患者にも十分応用できると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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