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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻12号

1986年12月発行

文献概要

原著

経過中にサルコイドーシスを合併した菌状息肉症の1例

著者: 渋谷真理子1 久保等1 渡辺信1 飯塚一1 水元俊裕1 高木章好

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1121 - P.1126

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 27歳,女.初診の約6年前からほぼ全身に紅色皮疹が出現.生検で菌状息肉症と診断し,外用療法,化学療法,電子線照射療法等で治療を行っていた.経過中にbilatcralhilar lymphadcnopathy(BHL)が出現,一過性に両下腿にも類上皮細胞肉芽腫からなる結節が生じ,当初はsarcoid reactionと考えた.しかし,約1年半後,BHLが再発.生検で前斜角筋リンパ節および左右主気管支リンパ節に類上波細胞肉芽腫が認められ,血清アンギオテンシン変換酵素,リゾチーム高値などの検査成績も勘案してサルコイドーシスの合併と判断した.悪性腫瘍とサルコイドーシスあるいはsarcoid reactionの関係について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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