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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻2号

1986年02月発行

原著

多発性骨髄腫—黄色腫様皮疹を伴った症例

著者: 仲村洋一1 大槻典男1 江竜喜史1 竹越忠美2

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科教室 2北陸病院内科

ページ範囲:P.117 - P.121

文献概要

 患者は60歳の農婦で,結節状の皮膚病変を伴った多発性骨髄腫と思われる症例である.皮膚病変は組織球浸潤を主とする結節のほか,黄色肉芽腫または黄色腫に類似の組織像を示すものもあり,また陳旧な結節では中心部の結合織の変性がみられた.免疫グロブリンではIgGλ型増加,但し他の免疫グロブリンの著しい減少はなかった.骨髄像では形質細胞の増加と異型性がみられた.ステロイド内服で結節は消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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