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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻2号

1986年02月発行

文献概要

原著

Auto-immune Annular Erythemaの1例

著者: 小林衣子1 中川淳子1 高島巌1

所属機関: 1札幌鉄道病院皮膚科

ページ範囲:P.123 - P.126

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 52歳,家婦.約3年前から.背部に始まり,四肢,臀部に遠心性に拡大する還状紅斑を繰り返し難治であった.臨床検査成績で,白血球減少,γ-gl.の上昇,RA陽性,抗核抗体陽性,細胞性免疫能の低下を認めた.抗SS-A抗体,抗SS-B抗体は陰性で,粘膜の乾燥症状はない.病理組織所見はLEに近い像を示した.皮疹部の螢光抗体直接法で,表皮真皮境界部に免疫グロブリン,補体の沈着は見られなかった.以上の所見から,autoimmune annular erythemaと診断した.本症および環状紅斑を主訴とするSLEは,Sontheimerらのsubacute cutaneous LEと同一疾患であり,環状紅斑を伴うシェーグレン症候群とも極めて近縁の疾患と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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