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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻3号

1986年03月発行

原著

結節性アミロイドーシスの1例

著者: 長田浩行1 稲垣安紀1 武井洋二1 植木宏明1 中川定明2

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科教室 2川崎医科大学人体病理学I教室

ページ範囲:P.229 - P.233

文献概要

 64歳,女性.約2年前より徐々に増大する左下腿外側の皮下結節を主訴に来院.皮膚は常色で隆起を認めず,皮内から皮下組織にかけて硬い結節を触知し,下床と癒着していた.組織では.真皮下層から筋膜直上部にかけてエオジン淡染性の無構造物質が,びまん性あるいは塊状に沈着.アルカリ・コンゴー赤染色陽性.偏光顕微鏡下に緑色の複屈折を呈し,さらに電顕所見からアミロイドと同定した.また酵素抗体法による検索で,沈着したアミロイドは,AL (λ)型由来と考えられた.全身を精査したが,特に異常を認めず,限局性,原発性の結節性アミロイドーシスと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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