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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻4号

1986年04月発行

文献概要

原著

超音波療法が奏効したHypodermitis Sclerodermiformisについて

著者: 関口かおる1 八木茂1 西山千秋1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.317 - P.321

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 臨床的にも組織学的にもhypodermitis sclerodermiformisの定型的所見を示し,超音波療法が奏効した60歳,女性例を報告した.本症の特徴は以下のように要約される.1)臨床像:静脈不全を有する下腿に生じる境界明確,不規則形,木様硬に触れる表在性浸潤局面であり,限局性強皮症と異なって皮野は明瞭で,皺を寄せることが可能である.2)組織像:定型疹では真皮中層から皮下脂肪組織にかけての膠原線維束の増生が主要所見で,初発疹ではこれに皮下脂肪織炎を認める.3)治療:超音波療法は定型疹に劇的に奏効したが,初発疹には無効であった.本症の病像はきわめて特異的であり,本症の概念が知られるようになれば,報告例が増すものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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