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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻5号

1986年05月発行

原著

Localized Lymphangioma Circumscriptum—第VIII因子関連抗原の検索と電顕的観察

著者: 増子倫樹1 松崎照樹1 伊藤雅章1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.379 - P.384

文献概要

 Localized lymphangioma circumscriptumの2例の皮膚病変を電顕および第Ⅷ因子関連抗原の間接螢光抗体法により検索した.電顕的検索では,表皮直下の拡張した管腔の内皮細胞に近接して多数のanchoring folamentsや弾力線維を認め,内皮細胞の基底板が欠如している部位ではanchoring filamentsが内皮細胞に直接付着していた.これらの所見は,この管腔構造が毛細リンパ管の性格を有していることを示している.一方,Weibel-Palade顆粒の出現,pericyteの存在など毛細血管の要素も認められ,管腔の内皮細胞は第VIII因子染色で2例とも特異螢光を示した.これらは本症の発生病理を考える上で重要な所見と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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