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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻5号

1986年05月発行

文献概要

原著

類白皮症の1例

著者: 石田明美1 久保等1 大熊憲崇1 飯塚一1 大河原章2

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科教室 2北海道大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.409 - P.413

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 2歳,男児,日本人.出生時から全身の皮膚・毛髪の色調が異常に薄い.虹彩は暗青灰色であるが,他に眼症状はなく,その他の合併症を伴わない.抜毛で毛球部にメラニン色素を少量認め,ドーパ反応は陽性.皮膚のメラニン色素は組織学的には減少しているが,電顕的には表皮メラノサイトに4期メラノソームを認める.ドーパ反応によりGolgi器官関連小胞体および核付近のメラノソームに反応産物を認めた.1年間の経過観察中に皮膚・毛髪の色調が増強した.母親と弟に同症があり,常染色体優性遺伝性類白皮症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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