文献詳細
原著
文献概要
60歳,女性.11歳の時に受けたBCG接種部位が徐々に隆起,増大してきた.組織学的に乾酪壊死を伴う類上皮細胞性肉芽腫であった.当初,我々はBCG誘発lupusvulgarisを考えたが,生検皮膚組織より分離された菌はMycobacterium tubereulesisであった.INH,RFP,SMの三者併用療法により皮疹は軽快,現在,経過観察中である.BCGの副反応としてのBCG誘発lupus vulgarisば報告があるが,BCG接種部位よりヒト型結核菌が検出されたのは稀と考え,若干の考察を加えて報告する.
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