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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻5号

1986年05月発行

原著

BCG接種部位に生じた尋常性狼瘡の1例

著者: 川口博史1 佐々木哲雄1 中嶋弘1 吉沢潤

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.451 - P.454

文献概要

 60歳,女性.11歳の時に受けたBCG接種部位が徐々に隆起,増大してきた.組織学的に乾酪壊死を伴う類上皮細胞性肉芽腫であった.当初,我々はBCG誘発lupusvulgarisを考えたが,生検皮膚組織より分離された菌はMycobacterium tubereulesisであった.INH,RFP,SMの三者併用療法により皮疹は軽快,現在,経過観察中である.BCGの副反応としてのBCG誘発lupus vulgarisば報告があるが,BCG接種部位よりヒト型結核菌が検出されたのは稀と考え,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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