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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻7号

1986年07月発行

原著

Metastatic Adenocarcinomaと誤診されたEpithelioid Hemangioendotheliomaの1例

著者: 太田智秋1 上出康二1 松中成浩1 西野栄世2

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科教室 2和歌山県立医科大学検査診断学講座

ページ範囲:P.617 - P.622

文献概要

 59歳女性の前胸部に約1年半前より小腫瘤が生じ,徐々に増大し赤色小豆大腫瘤となった.近医で生検を受けmetastatic adenocarcinomaと診断され,腹部CT・胃内視鏡・注腸透視等精査をされたが原発巣は見つからなかった.光顕で,真皮上層を除いてびまん性にepithelioid〜histiocytoidの異型性を示す腫瘍細胞がmyxoid stroma中に存在し,一部はsingle cell vacuolizationを呈し,第Ⅷ因子関連抗原PAP法にて陽性所見を示した.置顕では,腫瘍細胞はbasal laminaで囲まれ,cytoplasmic vacuolizationを示した.これらの所見からepithelioid hemangloendotheliomaと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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