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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

原著

慢性肝炎に合併した扁平苔癬—重症例のポリプレン酸(E−5166)治療について

著者: 太田みどり1 生野重明1 戸田浄1

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科

ページ範囲:P.641 - P.644

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 54歳の男性.初診時,下口唇に厚い痂皮が付着,一部びらん面を認めた.頬粘膜には白色線条と紅色浸潤局面がみられ,生検により扁平苔癬と診断した.ビタミンA同族体のポリプレン酸(E−5166)内服と歯科治療を開始し皮疹は軽快,経過観察中である.本症例は慢性活動性肝炎を合併しており,扁平苔癬と共通の自己免疫学的病因が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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