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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科40巻9号

1986年09月発行

文献概要

原著

PilomatricomaにおけるSquamoid Cells

著者: 山田政春1

所属機関: 1大阪回生病院皮膚科

ページ範囲:P.831 - P.835

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 Pilomatricoma15例中5例にbasophilic cellsからsquamoid cellsへの移行がみられた.そのうち4例ではsquamoid cellsの部分からepidermoid keratinizationといえる角化が生じており,4例中3例にsquamoid cellsの胞体内にケラトヒアリン顆粒がみられた.5例中1例にはsquamoid cellsの胞体が膨化する形で角化しており,trichilemmal keratini—zationを思わせる.15例中1例に異物反応の強いものがあり,その中央に同心円状の角質塊があり,squamoid cellsより形成されたと思われる.他の15例中の9例にはbasophiliccells, shadow cells,骨形成,異物肉芽腫などがさまざまの割合で見られたが,squamoidcellsは見られなかった.Squamoid cellsはかなりの割合で見られることから,pilomatri—comaの診断に当たってはbasophilic cells, shadow cells,骨化所見の3つ以外にもsqua—moid cellsの有無を日常的に取り上げるべきであると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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