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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻1号

1987年01月発行

文献概要

原著

潰瘍性大腸炎に合併したLinear IgA Bullous Dermatosis(LBD)の1例—本邦におけるLBDとTypical Dermatitis Herpetiformis Duhringの統計と比較検討

著者: 安井伸代12 渥美令子1 南光弘子1

所属機関: 1東京厚生年金病院皮膚科 2東京女子医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.13 - P.20

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 60歳,男子.2年前より潰瘍性大腸炎のためサラゾピリンの投与を受けていたが,内服を中断したところ,3ヵ月後より紅斑,小水疱が出現.皮膚生検にて表皮下水疱と真皮乳頭層に好中球から成る微小膿瘍を認めた.皮疹部,無疹部ともに螢光抗体直接法でBMZにIgAがlinearに沈着していた.間接法は陰性.以上よりlinear IgA bullousdermatosisと診断した.治療はプレドニン20mgの内服にて著効を示した.自験例を含め現在までの本邦でのIgA沈着の証明されたdermatitis herpetiformis Duhringとlinear IgA bullous dermatosisの報告例を集め比較検討し,潰瘍性大腸炎の合併につき考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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