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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻1号

1987年01月発行

文献概要

原著

成人T細胞性白血病に合併した汎発性白癬の1例—ATLに合併した白癬の治療抵抗性に関する推論

著者: 八木英一1 高橋伸也1

所属機関: 1秋田大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.53 - P.60

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 48歳男性の成人T細胞性白血病(ATL)に合併したT. rubrumによる汎発性白癬を報告した.白癬病変は何れも中心治癒所見を欠き,丘疹,小水疱形成に乏しい落屑性局面を呈し,外用抗真菌剤およびグリセオフルビン内服治療に抵抗して治癒せしめえなかった.細胞性免疫の低下が認められた.白癬病変の光顕的,電顕的検索において,真皮および一部表皮内にATL細胞の浸潤を認め,角質層内寄生菌は外用抗真菌剤に対してほぼ正常に反応しているのが確認された.なお,ATLに合併してみられる汎発性白癬の治療抵抗性に関して推論を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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