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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻1号

1987年01月発行

文献概要

原著

Acral Lentiginous Melanoma—殊に黒色腫細胞の進展とエックリン汗管との関連性ならびにEumelanin・Pheomelaninの含有量について

著者: 深田栄俊1 兼松秀一1 長島典安1 花輪滋1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.61 - P.65

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 45歳,女の左踵部に生じたacral lentiglnous melanomaの1例を報告した.自験例で得られた興味ある知見は以下のごとくである.1)臨床的には単一病巣内に多中心性に黒色腫病巣が出現したこと,2)病理組織学的には黒色腫細胞の真皮深層への進展がエックリン汗管中心性に生じたこと,3)尿中5—S-cysteinyldopa値は日毎の著しい変動のないことを確認したこと,4)異型メラノサイトがみられる暗褐色色素斑ではpheo—melaninは検出しえず,境界部活性が目立つ黒色腫各病巣ではeumelaninが圧倒的に多いが,pheomelaninの形成も証明されたことなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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