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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻10号

1987年09月発行

文献概要

原著

人工紫斑—自己赤血球感作症候群と類似した臨床像を呈した1例

著者: 東山真里1 喜多野征夫1 上西国宏2 頼藤和寛3

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室 2国立大阪病院精神科 3大阪大学医学部精神科教室

ページ範囲:P.751 - P.754

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 自己赤血球感作症候群は20〜30代の女性の四肢に好発し,限局性の疼痛と腫脹を伴う紫斑を主徴とする疾患である.本症例は自己赤血球感作症候群ときわめて類似した病像を呈していたが,打撲による自傷行為を確認し人工紫斑と診断した.本症例においては自己赤血球皮内注射により紫斑は誘発されず,血液凝固線溶系には異常を認めなかった.自己赤血球感作症候群の患者には特有な性格や精神的偏りがあることがしばしば報告されているので,自験例のような人工紫斑を注意して鑑別する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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