icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻10号

1987年09月発行

文献概要

原著

Toxic Epidermal Necrolysisの3例—殊にその死因について

著者: 豊田裕之1 水口美知1 尾立冬樹1 肥田野信1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.755 - P.760

文献購入ページに移動
 全例男で,年齢は69歳,42歳,32歳.第2例は著明な肝障害を伴ったため血漿交換療法を施行したが死亡した.第3例は以前より潜在していた糖尿病があり,大量のステロイド点滴によりケトアチドーシスに陥ったが治癒した.原因にはそれぞれデパケン,アスピリン(インフルエンザワクチン?),トランコパールが疑われた.TENの死亡要因を文献的に検討したところ,中高年者に死亡者数が多く,予後は皮疹の重症度よりも肝機能障害,顆粒球減少などの合併症の程度に強く左右されるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?