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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻10号

1987年09月発行

文献概要

原著

Sweet病様皮疹を呈したNeuro-Behçet病

著者: 天谷雅行1 早川和人1 多島新吾1 原田敬之1 西川武二1 植松大輔2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科教室 2慶應義塾大学医学部神経内科教室

ページ範囲:P.765 - P.769

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 49歳女.約20年来,Sweet病様の軽度有痛性の滲出性紅斑が再発を繰り返し,経過中に口腔内アフタ,陰部潰瘍,結節性紅斑様皮疹,針反応陽性の所見を認めた.Sweet病様皮疹を伴う不全型Behçet病として経過を観察していたところ,発症約20年後に,片麻痺,構語障害,知能低下,抑鬱状態などの重篤な精神神経症状が出現し,neuro-Behçet病と診断した.プレドニソロン60mg/日より開始し漸減,寛解状態を得た.Behçet病とSweet病の関連につき若干の考按を加えるとともに,本例のごとくむしろSweet病様皮疹が前景に立つBehçet病患者においても,将来Behçet病としての重篤な合併症を発現し得る可能性があり,診療に際しては十分に留意する必要があることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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