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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻10号

1987年09月発行

文献概要

原著

皮膚Lupus Erythematosusを合併したGeneralized Morphea

著者: 木村俊次1

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科

ページ範囲:P.779 - P.784

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 両上肢にほぼ対側性に,初め紅斑性皮疹,のち一部に紅斑を伴う硬化性局面を来し,組織学的に表皮〜真皮上層がLE,真皮中層〜皮下組織がmorpheaに一致する所見を示した39歳家婦例を報告した.本症例の血清自己抗体は検索の限りではすべて陰性であったが,皮疹の発生部位や臨床症状はgeneralized morphea (GM)の定義に合致する.一方,紅斑の組織の上半部がLEに一致すること,紅斑の一部に軽度の鱗屑と萎縮性変化をみること,および日光照射にて紅斑の増悪をみることから,紅斑は皮膚LEに属するものと考えられるが,DLEとしては非定型的である.DLEとmorpheaとの合併例のこれまでの報告例には,いずれも臨床的にもDLEと診断される紅斑性皮疹を合併している点で,本症例とはやや趣を異にする.この他,深在性エリテマトーデスや薬剤誘発LEとの鑑別についても触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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