臨床皮膚科41巻10号

1987年09月発行

原著

悪性血管内皮細胞腫の2例

著者： 青木見佳子¹ 矢島純¹ 服部怜美¹ 本田光芳¹ 川並汪一² 池川修一³ 石原和之³

所属機関： ¹日本医科大学皮膚科教室 ²日本医科大学第一病理学教室 ³国立がんセンター皮膚科

ページ範囲：P.811 - P.816

文献概要

　73歳男性の悪性血管内皮細胞腫の2例を報告した．病理組織学的には2例とも一部に明らかな血管腫様構造が見られ，1例では電顕的にWeibel-Palade顆粒が認められた．第VIII因子関連抗原はともに弱陽性〜陰性であった．また，過去22年間に報告された98例について若干の考察を加えて報告した．