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第17回世界皮膚科学会議に参加して
著者: 原田敬之1
所属機関: 1慶應義塾大学・皮膚科
ページ範囲:P.830 - P.833
文献購入ページに移動 1987年(昭和62年)5月24〜29日の6日間,第17回世界皮膚科学会議(ⅩⅦth World Congress of Der—matology)が西ドイツのベルリン市の国際会議場(International Con—gress Center)で盛大に開催された.世界各地の70カ国より5,000人を越える皮膚科医が集い,地理的条件も加わったためか,本学会の最大の参加者数となった.日本からも400人を越える学会参加者および同伴者があり,円高の関係もあってか,前回の東京大会を除けばやはり最高の人数となった.折からベルリン市は市創立750年を祝っており,本学会に対して市を挙げての協力と惜しみない援助が行われており,空港にも"welcome to CMD"(CongressusMundi Dermatologiae)の看板が掲げられていた.
今回の学会のテーマは"Dermato—logy in Five Continents"で,文字通り「世界の皮膚科」を目指すものであったが,参加者数,プログラムの編成などからみても,当初の目的は美事に達成されたように思われた.ベルリンの気候は寒からず,暑からずで,空気は少し乾燥気味であったが,爽やかで,夜は9時すぎまで明るく,活動するのに良く,絶好のシーズンと思われた.会場の国際会議場はMessegelandeの近くで,ベルリン市街にあり,5,000人を収容でき,同時通訳用のイヤホーン装置の完備した第1会場を初め大小種種の会場を備えた大ビルディングで,なかにはレストラン,銀行,郵便局もあり大変便利であった.学会の運営はドイツらしく,綿密に企画され,細かい気配りが随所にみられ,我々にとって受け入れやすく感じた.学会登録をすると,プログラムのほかに,薄目の電話帳といった感じの抄録集2冊,症例集,種々のパンフレットの入った一抱えもある書類が手渡された.プログラムが前以て送られてこないので,それから期間中の予定を考えなければならないという難点はあったが,プログラムや場内のボードに日程が判りやすく表示されており,予定を立てる手助けとなった.
今回の学会のテーマは"Dermato—logy in Five Continents"で,文字通り「世界の皮膚科」を目指すものであったが,参加者数,プログラムの編成などからみても,当初の目的は美事に達成されたように思われた.ベルリンの気候は寒からず,暑からずで,空気は少し乾燥気味であったが,爽やかで,夜は9時すぎまで明るく,活動するのに良く,絶好のシーズンと思われた.会場の国際会議場はMessegelandeの近くで,ベルリン市街にあり,5,000人を収容でき,同時通訳用のイヤホーン装置の完備した第1会場を初め大小種種の会場を備えた大ビルディングで,なかにはレストラン,銀行,郵便局もあり大変便利であった.学会の運営はドイツらしく,綿密に企画され,細かい気配りが随所にみられ,我々にとって受け入れやすく感じた.学会登録をすると,プログラムのほかに,薄目の電話帳といった感じの抄録集2冊,症例集,種々のパンフレットの入った一抱えもある書類が手渡された.プログラムが前以て送られてこないので,それから期間中の予定を考えなければならないという難点はあったが,プログラムや場内のボードに日程が判りやすく表示されており,予定を立てる手助けとなった.
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