臨床皮膚科41巻11号

1987年10月発行

原著

Crow-Fukase症候群の1例

著者： 小林衣子¹ 粟田修子¹ 高島巌¹ 深沢雅則² 田代邦雄³

所属機関： ¹札幌鉄道病院皮膚科 ²札幌鉄道病院整形外科 ³北海道大学医学部脳神経外科教室（神経内科部門）

ページ範囲：P.855 - P.859

文献概要

　71歳，女性．全身の皮膚の色素沈着，浮腫，硬化を主訴として当科受診，diffusesclerodermaの疑いで経過観察中に，M蛋白，多発性神経炎に気付かれ，最終的に近年注目されているCrow-Fukase症候群と診断した．本症候群の概念の変遷と，Crow-Fukasesyndromeを紹介し，強皮症との関係，黄体ホルモン療法について論じた．