icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻11号

1987年10月発行

文献概要

原著

多発性神経鞘腫の1例—毛嚢周囲柵状神経終末由来と思われた多発性神経鞘腫

著者: 田中利治1 小幡正明1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.889 - P.892

文献購入ページに移動
 55歳,女性.右上腕に発生した多発性神経鞘腫の1例を報告した.個疹は毛嚢一致性の小丘疹で,組織学的にも毛嚢直下にこれを取り囲むように腫瘍塊を認めた.細胞の配列から,Antoniの分類でA型と考えた.また,これはS−100蛋白陽性を示した.一方,腫瘍の局在から毛嚢周囲の柵状神経終末由来のものと推定された.本邦皮膚科領域における報告例を,他臓器腫瘍,色素斑などの合併例と非合併例とに分けて統計的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?