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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻11号

1987年10月発行

原著

Cutaneous T Cell Lymphomaの1例

著者: 佐藤千鶴1 藤田優1 河野典博2 相馬正子3 森茂郎3

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室 2成田赤十字病院内科 3東京大学医科学研究所附属病院検査部

ページ範囲:P.907 - P.911

文献概要

 38歳,女性.前腕に皮疹出現後,6カ月で皮疹が全身性に拡大.初診時,ほぼ全身に紅斑,紅色結節が多発し,手掌,足底に膿疱を認めた.両腋窩,鼠径リンパ節腫脹.ATLA抗体(—).皮膚の組織像は,真皮にconvolutedな核をもつ大型の細胞が浸潤,Pautrier's microabscessもみられた.リンパ節では,傍皮質領域に腫瘍細胞が瀰漫性に浸潤していた.腫瘍細胞表面マーカーは皮膚,リンパ節ともに,Leu 4(+),Leu3a(+),Tac (+),Leu1(—)であり,cutaneous Tcell lymphomaと診断した.またhelp—er/inducer T cellとsuppressor/cytotoxic T cellの二重染色を施行し,若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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