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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻12号

1987年11月発行

原著

紅皮症<丘疹—紅皮症(太藤)>に続発したB-cellリンパ腫の1例

著者: 滝口好彦1 島田耕司1 鈴木正夫1 佐藤紀夫1 長尾貞紀1 飯島進1 富永邦彦2 瀬上秀雄2 若狭治毅2

所属機関: 1福島県立医科大学皮膚科講座 2福島県立医科大学第一病理学講座

ページ範囲:P.985 - P.989

文献概要

 56歳,男.紅皮症にて経過観察中,約4年後リンパ節に悪性リンパ腫(diffuse,mixed,B-cell,IgM,λ-type)の発症を見た1例を報告した.この紅皮症は丘疹—紅皮症(太藤)の皮膚所見に一致するものであった.その組織所見は何れも非特異的炎症像で,後に行ったホルマリン固定・パラフィン切片を用いたB-SA法にて,浸潤細胞はMT-1陽性・MB-1陰性を示し非特異疹を支持する結果を得た.また,リンパ腫細胞はMT-1陰性・MB-1陽性を示した.リンパ腫に対してVEP・CHOP・放射線療法を施行するも,約1年7カ月後死亡した,剖検にて肝・腎・甲状腺・リンパ節・骨・皮膚にリンパ腫細胞の浸潤が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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