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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻12号

1987年11月発行

文献概要

原著

Prostaglandin E1が著効したScleredemaの1例—Scleredema AdultorumとDiabetic Scleredemaの本邦報告例の統計的観察

著者: 安田仁子1 伊藤正俊1 清水文子1 関根万里1 岡島晶子1

所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1005 - P.1009

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 40歳,男.約20年前より項〜上背に板状硬化局面あり.組織学的に結合織増生を主体とし,線維間にヒアルロン酸の沈着を認めた.75g GTTで境界型を示したが,糖尿病の診断基準には当てはまらないこと,再発性扁桃炎があること,発症年齢が若いことよりscleredema adultorum (SA)と診断.ProstaglandinE1静注により皮疹の軽快をみた.また,SA 51例とdiabetic scleredema (DS)92例の本邦報告例を集計し臨床的相違点を検討した.SA, DSともに性差は認めなかった.20歳未満の発症例はSAでは27%認めるのに対し,DSでは1例も認めなかった.硬化が項,上背,肩に限局するものは,SAでは15%,DSでは92%であった.2年以内寛解例をSAの65%にみるのに対し,DSでは92%が2年以上持続している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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