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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻13号

1987年12月発行

原著

Annular Elastolytic Giant Cell Granuloma—全身型と限局型の2例

著者: 高木肇1 市來善郎1 加藤文明1 柳原誠1 森俊二1

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1053 - P.1057

文献概要

 症例1:67歳,女性.右前腕,項部の環状紅斑に気付く,皮疹は徐々に腰背部,四肢にも出現してきた.環状の皮疹は境界明瞭で,辺縁は堤防状に隆起し,軽い浸潤を触れ赤褐色を呈する.中心部はわずかに陥凹し,皮膚萎縮と色素沈着を認めた.組織学的検索では,隆起部で膠原線維間に多核巨細胞,組織球が並んで存在し,弾性線維の貪食像を見た.隆起部内側では弾性線維が消失していた.症例2:82歳,女性,数年前から左前額部に米粒大の赤褐色斑を認め放置していたが,数カ月前から拡大し,周辺堤防状隆起を呈する環状紅斑となった.Annular elastolytic giant cell granulomaの全身型と限局型と思われる2例を報告し,若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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