icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻13号

1987年12月発行

文献概要

原著

Eccrine Spiradenomaの2例

著者: 木村俊次1 繁益弘志1

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科

ページ範囲:P.1073 - P.1077

文献購入ページに移動
 症例1:42歳,家婦.10年来出現し,1年来圧痛,最近自発痛出現.現症:左肩後面に表面一部褐色調,豌豆大,弾性軟,隆起しない皮下結節が単発.症例2:49歳,家婦.6年来出現.現症:上背ほぼ中央に小豆大,弾性軟,やや隆起する皮下結節が単発.圧痛,ときに自発痛あり.皮表に著変なし.組織所見:いずれもほぼ定型的で,大小2種類の細胞から成る索条を形成するが,症例1では一部に浮腫性変化,症例2では管腔形成傾向が顕著で,一部に2種類の管腔構造を認めた.免疫組織学的所見:中心部のやや大型の細胞の一部が2例ともS−100蛋白陽性であったが,陽性細胞は症例1で2〜3%,症例2で40〜50%であった.また管腔構造の内縁が2例ともCEA陽性を示した.本腫瘍の本邦例と欧米例とを比較し,免疫組織学的所見について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら