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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻2号

1987年02月発行

文献概要

原著

小児の水疱症—Juvenile Bullous PemphigoidとLinear IgA Bullous Dermatosis of Childhoodの各1例の報告

著者: 藤田優1 築藤玲子1 村松千鶴子1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.121 - P.125

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 症例1:1歳6カ月男児.躯幹・四肢に碗豆大の緊張性の小水疱が散在性ないし集簇性に多発,一部環状配列も示す.螢光抗体直接法で基底膜部にIgG,C3の沈着を認め,間接法40倍陽性より,juvenile bullous pemphigoidと診断.症例2:1歳1カ月女児.顔面・躯幹に小指頭大までの水疱が多発,口腔内,口囲,外陰部にも水疱を認め,環状配列も示す.螢光抗体直接法で基底膜部にIgAの沈着,間接法にてIgA抗基底膜抗体10倍陽性よりlinear IgA bullous dermatosis of childhoodと診断.症例1と症例2の臨床像は極めて類似していた.そこで本邦報告例について,その特徴を検討したが,手掌,足蹠の皮疹および口内疹はjuvenile bullous pemphigoidの特徴といえるが,linearIgA bullous dermatosis of childhoodの特微といえるものはなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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