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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻3号

1987年03月発行

原著

胃癌を合併した全身性エリテマトーデスの1例

著者: 碓井美智子1 島本順子1 水野正晴1 片岡和洋1 山本昇壯1 前田元道

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.215 - P.219

文献概要

 46歳男性のSLE患者で経過中胃癌を合併した症例を報告した.症例は関節痛およびDLE様皮疹にて初発し,全身の関節痛,発熱などの全身症状の発現がみられ,入院時諸検査にてDLEが考えられたが,同時に胃癌を発見され胃全摘術を受けた.手術時,腫瘍はⅡc進行型硬性癌で,P1 Ho N4S2,Stage Ⅳの状態であり,充分なリンパ節郭清は施行し得なかった.本症例に対しステロイド療法は施行しなかったが,術後SLEの急性期の症状は徐々に消褪し興味ある臨床経過を示した.SLEと固型癌との関係について自験例を中心に文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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