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文献概要
原著
紅色局面上に集簇性に生じた稗粒腫の2例
著者: 木村俊次1
所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
ページ範囲:P.255 - P.258
文献購入ページに移動 症例1:1歳7カ月男児.約3カ月来,特に誘因なく右鼻翼に直径4mmの淡紅色扁平隆起性局面が単発.表面に直径1mm以下の白色小丘疹が約20個存在する.組織学的に被覆表皮との連続性はないが,毛嚢・脂腺との連続性を一部有する角質性小嚢腫が真皮上層に多数存在する.症例2:1歳9カ月女児.約3ヵ月前擦過傷を受けた右鼻翼に約2カ月来6×4mmの淡紅色扁平隆起性局面が単発し,表面に直径1mm以下の白色小丘疹が約20個存在する.本例は液体窒素療法3回で略治.この2症例はHublerらのmilia enplaqueや勝俣・比留間の集簇性稗粒腫に類似するが,それぞれ異なる点もあり,今後症例追加とより進んだ検討が必要と思われる.
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