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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

原著

Linear IgA Bullous Dermatosis

著者: 檜垣修一1 須藤成章1 高橋省三1 諸橋正昭1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.309 - P.313

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 68歳,女性.3ヵ月前,左上腕に瘙痒性小水疱を生じ,その後,徐々に両上肢・体幹などに拡大.血液検査では,特に異常なし.HLA抗原は,HLA-A9,B40,Cw3を検出.組織学的には,表皮下水疱がみられ,好中球・好酸球・単核球の浸潤が認められた.螢光抗体直接法にて,真皮表皮境界部に線状IgA,C3の沈着をみた.ベタメタゾン3mgで治療を開始し漸減で水疱の新生をみたため,DDS50〜75mgを併用し,瘙痒,皮疹の軽快をみた.臨床的に小水疱を主体としたlinear IgA bullous dermatosis (以下LBD)の症例を経験したので,本邦における統計的検索と若干の考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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