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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

原著

原発性胆汁性肝硬変とSjögren症候群を合併したCREST症候群

著者: 金子佳世子1 月本厚美1 尾立冬樹1 肥田野信1 柴田興一2 小幡裕2

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科教室 2東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.321 - P.325

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 61歳,女性.幼少時よりしもやけができやすかった.Sclerodactylia,レイノー症状,毛細血管拡張,皮下組織の石灰化,食道の緊張低下と軽度拡張などの症状と,免疫学的に抗セントロメア抗体が陽性であることより,CREST症候群と診断された.軽度の肝機能障害も認められ,肝生検の結果と抗ミトコンドリア抗体陽性により原発性胆汁性肝硬変と考えた.口内および眼球乾燥感も出現し,唾液腺造影,ローズベンガルテスト,シルマーテストの結果よりSjögren症候群の合併も認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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