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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻5号

1987年05月発行

文献概要

原著

肝細胞癌を合併した壊疽性膿皮症の1例—Diflorasone Diacetate軟膏により皮疹の改善を認めた症例

著者: 片山一朗13 竹田裕子1 上田美紀子1 山下紀子1 橋本武則1 佐野榮春2

所属機関: 1国立大阪病院皮膚科膠原病センター 2大阪船員保険病院 3北里大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.415 - P.418

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 壊疽性膿皮症の1例を報告した.本症例においては原発性肝細胞癌の合併が見られ,経過中免疫複合体の上昇を認め,皮疹の改善に伴いその低下を認めた.併せて施行したリンパ球幼若化反応においてPHA,ConAに対する反応性の低下が見られ,悪性腫瘍に伴った免疫調節機構の異常が本症発症に関与している可能性が考えられた.治療として,diflorasone diacetate(ダイアコート®軟膏)の外用を施行し,速やかな皮疹の改善を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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