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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻7号

1987年06月発行

文献概要

原著

Papulovesicular Light Eruptionの統計的観察

著者: 上出良一1 沢田俊一1 青木育子1 横井清1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.469 - P.474

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 Elpernらのpapulovesicular light eruption,堀尾らの小丘疹性日光疹(micro—papular light eruption)に合致する自験15例について統計的観察,病理組織学的検討を行った.臨床的には20〜30歳代の女性に初夏から夏にかけて日光照射後好発し,均一な粟粒大紅色丘疹が主として前腕伸側,手背にみられ,顔面はむしろ稀であった.明らかな"hardening"現象を有するものも見られた.病理組織学的には表皮の海綿状態,時に多房性水疱形成がみられ,真皮では乳頭層の浮腫,浅層の血管周囲性リンパ球浸潤が著明であった.連続切片では,大多数の海綿状態は汗管とは無関係に生じており,発汗の関与を積極的に支持する結果は得られなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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