icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻7号

1987年06月発行

文献概要

原著

Mycetomaの1例

著者: 小松平1 長谷川嘉春1 加藤安彦1 宮井美津男2

所属機関: 1横浜市立市民病院皮膚科 2横浜市立市民病院検査科

ページ範囲:P.547 - P.552

文献購入ページに移動
 25歳,男.昭和52年交通事故にて右膝蓋部の皮膚を剥離した.昭和55年より同部に膿疱→排膿→痂皮化を繰り返し,昭和60年8月当科初診時には同部に紫紅色の瘢痕様丘疹が散在した手拳大の局面があり,一部には瘻孔,痂皮や鱗屑が認められた.排膿中に黄白色の顆粒を混じ,好気性培養により白色〜黄褐色で皺襞のある隆起性集落を形成し,鏡検にて短桿菌状,一部菌糸状でグラム陽性,且つ抗酸性.生理学的性状から本症例をNocardia brasiliensisによるmycetomaと診断.ST合剤にて皮疹の軽快をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?