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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻8号

1987年07月発行

原著

慢性リンパ球性白血病患者に合併したNecrotizing Fasciitisの1例

著者: 戸田則之1 荒瀬誠治1 滝脇弘嗣1 中西秀樹1 白神皞2 高橋秀夫2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科教室 2徳島大学医学部第1内科教室

ページ範囲:P.575 - P.578

文献概要

 55歳,男性.慢性リンパ球性白血病で加療中,左大腿部に突然疼痛を訴え,ショック状態になり緊急入院.入院当日,左下肢は全体にやや腫大し,大腿後面ほぼ全体に比較的境界明瞭で一部紫色調を帯びた淡紅色斑を認め,激しい圧痛を訴えた.翌日,紅斑はさらに拡大し,中心部は出血を伴い境界明瞭な紫紅色斑となり,3日後には同部が壊死に陥った.入院2日目に病変内よりブドウ球菌を証明,臨床および検査所見より本症をnecrotizing fasciitisと診断し,抗生剤の大量投与ならびにsurgical debridementを繰り返したが死の転帰をとった症例について報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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