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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻8号

1987年07月発行

原著

多発したWarty Dyskeratoma—症例報告と本邦例集計

著者: 白井康文1 白井絹江1 尾口基1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.615 - P.619

文献概要

 51歳,男性.多発したwarty dyskeratomaの1例を報告した.左頸部に半米粒大の半球状,中心に陥凹を有する淡黄褐色小結節が,右耳下部に米粒大のわずかに隆起した淡褐色小結節がみられた.組織像は両者とも同一であった.即ち,病変は表皮が嚢状に陥凹して,中心部に角栓を入れ,その周囲は結合織に囲まれたカップ状を呈していた.その底部では基底層〜基底層直上層が真皮に向かって絨毛状となり,当該部に棘融解が著明で,不規則な裂隙が形成されていた.また,異常角化細胞がみられ典型的であった.自験例を含めた本邦報告例22例について統計的観察を行い,若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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